札幌婚活体験談⑥
男性 札幌 30代 会社員
僕がまだ独身時代の頃の話です。
中肉中背、決してイケメンではなく、だからといってブサイクでもない。性格はめちゃめちゃ明るいわけでもなく、暗いわけでもなく、なんの特技もなく、仕事も普通のサラリーマン。そんないたって普通の僕が札幌にある結婚相談所に入会することになった。
入会した理由は、単純に結婚したかっただけ。正確に言うと彼女が欲しかっただけですが、どうせこの年齢で交際するなら結婚してもいいかなーと思った程度でした。
僕の結婚生活の想像は、仕事から帰ってきたら「おかえり」の声があり、冬は部屋が暖かくて、すぐにあったかいごはんが待っている。そして、休日には子供たちと公園で遊んで、将来的にはマイホームの購入。子供が巣立ち、再度妻と二人の生活。最後は家族に看取られ、天国へ。まぁ、普通のイメージですよね。
そんなことを考えていたら、なんだか無性に結婚したくなってきて、札幌の結婚相談所ではけっこう婚活を頑張りました。
結婚相談所に入会して最初に思ったことは入会金が高い!ってこと。また、後から後から色々オプションを紹介されってことですかね。決して明瞭会計ではないところでした。加えて、思ったことがコンシェルジュ?的な担当の女性がかわいくて、この人と結婚したいなーと思いましたね。
そんなこんなで婚活スタート。目当ての女性の条件に沿った方を紹介されお見合いをしました。最初の3人目までは僕が断ったり、断られたりで上手くいかず、意外と婚活って大変なんだなぁーと思い始めていた時の事。4人目のお見合いです。写真で顔は拝見していたので可愛い感じの人だなー、あってみるかな程度のイメージでしたが、会ってみたらメチャメチャ可愛らしい女性です。人間好みは人それぞれですけど、恐らく100人いたら98人は可愛いと思うでしょう。話をする時の表情は笑顔が多く、少し照れてる感じ。んーっ、男心をくすぐるー。
僕はこのチャンスを逃すまいと張り切ったことは言うまでもありませんが、女性をほめた経験なんてあまりなく、歯の浮くセリフも出てこない。そんな僕がふりしぼって出したセリフが「かわいいですね、うそじゃくて」。自分が嫌になります。自分の感じたことを、思っていることを上手く表現できない!このときほどイタリア人になりたいと思ったことはありませんでした。おそらく日本の男はみんなこんな感じですよね。女性を褒める言葉を「可愛い」と「綺麗」しか知らない。
正直、話も大した盛り上がらず、たわいもない会話で時間が過ぎていき、タイムアップ。千載一遇のチャンスを逃しました。
と、思っていたら後日、先方からデートのOKが来たじゃないですか!正直、心のどこかで「あの人相談所に雇われたサクラなのでは?」と疑いましたね。
デート当日、「どうしてデートをOKしてくれたの?」と質問したところ、彼女は「私、普通の人が好きなんです」の一言! 女神降臨!
オチのない話になりましたが、「普通」が最強の武器になるということです。
ちなみにその彼女は現在の僕の妻です。
マイホームはまだ購入していませんが、子供がいて3人家族の温かい家族です。
子供の口グセは「パパと結婚するぅー」です。
妻の口グセは「一つぐらい特技を持ちなさいよー」です!
女神なんていやしない。