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「おデブの初デート」札幌婚活体験談

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札幌婚活体験談⑤

男性 札幌 30代 会社員

 

 

俺は札幌在住の婚活おデブ。

これまで女性と交際したことがないどころか、婚活パーティー、結婚相談所、婚活サイトを利用してもデートにすら発展しない始末だ。

そんな俺にとうとう初デートのチャンスが訪れたのだ。相手は婚活サイトで知り合った20代の女性で、コツコツとメッセージのやり取りをしていた成果である。お互いプロフィール写真で見た目は知っているので、俺の「わがままボディ」のことももちろん知っているし、「太っている人が好き」と言っていた。

デートの日程が決まってからの俺はまさしく「恋にトキメク乙女」。人生で初めて「床屋」ではなく「美容室」に行き、俺の体格にあった数少ないオシャレな服も買った。デートの計画もネットでオシャレな店を探し、どんな流れになってもいいように5パターンの計画も練ったし下見もしたよ。もちろん、会話が盛り上がるように数多くの「話すネタ」も頭にインプット。

デート当日。

待ち合わせ場所は札幌市中央区に所在する商業施設である四丁目プラザ前だ。

本当に相手が来るかどうかが正直心配だったが、連絡先は聞いたし、写真も見たし、何より相手がウソを必要性がないので、大丈夫であると自分に言い聞かせた。

休日にも関わらず、気温が低いこともあって通称「四プラ前」にはあまり人はいなく、俺を含めて4名しかいない。これならば相手も俺を探せないということはないだろう。

 

約束の5分前になっても相手は来ない。正直、嫌な予感が頭をよぎる。あまりにも寒いので施設の外ではなく、施設内で待とうとも考えたが、偶然ながら四プラ前にいるのは俺と似たようなおデブの男たちで、相手の女性が来た時に間違って違う男に話をかけてしまったら申し訳ない。

ん?

俺と同じおデブの男?

こんなに寒い中、おデブの男が偶然にしても4人がそろうか?

だまされた事に気が付いたよ。おそらく、どこかでデブ4人がそろって待っているのを見て笑っていんるんだろう。クソが。

俺と同じくだまされたであろう男に話かけようと思ったが、間違いだったら恥ずかしいのでやめた。

約束の時間を過ぎても女は来ない。

時間はゆっくりと過ぎ去り、しんしんと降り積もる雪が綺麗であった。

サイトのメッセージで彼女とやりとりしていた日々が走馬灯のように流れる。

周りのおデブ男たちも同じ気持ちであったろう。

そう、俺たちは仲間。ともに傷ついた仲間なのである。

更に時が過ぎ、一人のおデブ男が地下鉄の入り口に歩き出した。その姿はまるで「後はお前たちにたくした」とでもいうかのようだった。残った俺たちは「まかせろ、お前は頑張った。そんなことより、早く家に帰って傷の手当をしろ」と心で叫んだよ。そこから一人また一人と帰り、傷ついた戦友が去っていき、最後は俺だけが残った。

 

いずれにしても、俺の初デートは「おデブの男たち」という苦い結果となった。

 

 

 

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